プロフィール
1980年 現代いけばな美術館/松屋
1985年 デイヴィッド・ナッシュ、ワークショップ/栃木 烏山
1986~92年 個展/真木画廊
1995年 Today’s Japan/Toronto
1999年 いけばなから99/横浜
2001年 Crossover/ London
2004年 つやまアートフェスティバル
2006、09、12年 大地の芸術祭/新潟
2017年 第1回新いけばな主義/横浜
2019年 第2回新いけばな主義/城南島
Yoichi Hinata
1980年 現代いけばな美術館/松屋
1985年 デイヴィッド・ナッシュ、ワークショップ/栃木 烏山
1986~92年 個展/真木画廊
1995年 Today’s Japan/Toronto
1999年 いけばなから99/横浜
2001年 Crossover/ London
2004年 つやまアートフェスティバル
2006、09、12年 大地の芸術祭/新潟
2017年 第1回新いけばな主義/横浜
2019年 第2回新いけばな主義/城南島
竹 ナイロン
1970年代“現代いけばな”という新しい表現活動の波が、各地の先駆者達の熱い呼び掛けをベースに、爆発的にその仲間を増やしていった。彼等は、自らが発する理念にうなされ、これぞ新時代に相応しい“いけばな”だと声高に絶呼していた。自分も又、走り出した現代いけばな行のバスに飛び乗り、その渦の一部になっていった。今回の会場、県民Gは、当時仲間と何度も取り組んだ様々の思いが一杯に詰まった場で、再びここに戻り、当時の一本気だった自分を思い返し乍らの制作であった。
自分の中で最大の転機は、85年に来日したD・ナッシュとの出合いであり、森の中での7日間のワークショップで体感したことは、それ迄の表現という行為を根底よりリセットする切っ掛けとなった強烈な日々であった。その中での、様々なやり取りや思いは、今も自分の創作の基本となっている事に変りはない。
撮影 関谷幸三
つるそけい 寒冷紗
四季の豊かな日本では、古来より宗教的行為の中で、花と人との濃密な関係が極く自然に存在していた。やがて、花とのやりとりの中で、新たに器が加わることにより、一気に今迄以上の花と人との深い関係が成立し、それの高じたものが、いけばなとして独自に進化していったと考えられる。
そして、今日では、かって日本中を席巻した前衛いけばなとは一線を画くしたいけばな表現が展開しており、そこでは、床の間や器から解放され、植物すら用いていない表現も、コンテンポラリーいけばなとして認知されているという現実がある。
その一方で、従来からの供花は立派にあり、場を飾る役割としてのいけばなも厳然と存在している。この混沌とした現況の中、花でもって自己を表現しようとする者に強く求められるものは、各々が「何か」を考え、強い自信とこだわりを持ち各々の「何か」を表現し続ける永続性ある強固な意欲なのであろう。
撮影 関谷幸三
つるそけい 和紙 寒冷紗 石
撮影 関谷幸三