プロフィール
1995年 古流かたばみ会家元就任
1995-99年 個展 真木・田村画廊/神田・東京
1997年 大清湖国際野外美術展/清州・韓国
1999年 いけばなから’99/新都市ホール・横浜
2001年 Crossovers/London
2006,09,12年 大地の芸術祭/越後妻有・新潟
2017年 第1回新いけばな主義/BankART Studio NYK・横浜
URL https://katabami-koryu.com/
instagram https://www.instagram.com/risiotuka/?hl=ja
Facebook https://m.facebook.com/risi.otuka/
第2回
「集」
藁縄 竹
90年代に、枝を組んでそこに麻紐を編みこんだ作品を何作か発表した。その後中断していたが、昨秋(2018年)に同様の手法を用いた作品を発表した。展示場所が広く、天井高もあったため、直径2ミリほどの麻紐では気の遠くなるような作業になってしまう。そのため藁縄を用いた。季節は秋ということもあり、藁縄は実りの象徴ともとらえることのできる作品となった。
今回は同様の手法、素材を用いたが、全体を細身に、装飾性を可能な限り剥ぎ取ることを意識して制作した。
実は今展に先立つ数か月前、私を現代いけばなの世界に誘い、鍛え、育ててくださった恩人が相次いで他界した。
千羽理芳(先代)、下田尚利、吉村隆、粕谷明弘-4人の象徴としてのオブジェ4体。70年代から現代いけばなを牽引し第一線を走り続けてこられた先達へのオマージュを込めた作品である。
撮影 伊奈英次